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ギャラリー

こんなところ走りました 

      
 

別当賀 ホロニタイ・フレシマ湿原へ続く道お知らせ


北海道最東端根室市の西側地域にの別当賀。駅付近から太平洋側へ南下するとそこにはホロニタイ・フレシマ湿原(下記参照)と呼ばれる地帯がある。
2003年9月訪問したころは、ネット上にこのエリアが紹介されている絶対数がものすごく少なかったが、2005年に酪農家集団「AB-MOBIT]が整備した別当賀パスが話題になり以前より知られる場所となった。


別当賀駅付近から太平洋岸に降りる道は2つあり、まずは別当賀駅裏から道道142号根室浜中釧路線への正規じゃない道(1)と交差する付近に太平洋側へ向かう道を走ってみる(2)。

(1)(2)

(3)(4)
入口付近こそ土道だが、舗装もされお墓なんかもあるが民家は無い(3)。舗装路がやがてダートになり1キロ強走ると、道は柵がされていて進入禁止になっていた(4)。この先は個人の牧草地であるみたいだが、「続 忘れられた道」という本を見るかぎり、海まで行くと湿原が広がっている(2023年現在はフットパスの道として通れるかもしれない)。進入できないのでそのまま引き返し、もう1つの道へと向かう。


(5)(6)
7〜800Mほど道道を西に走ると、道道のゲートがあるところに太平洋側に向かう先ほどの道より太い砂利道が分岐している(5)。また、道沿いには電柱もあるので判り易い(6)。

黄昏時、太陽も沈むか沈まないかぐらいの淡桃色の空の中、海も遠くに見える(7)のような牧草地のとした丘陵地に電柱と共に続く直線1本道を走るのは実に気持ちがいいものである。

(7)(8)
 
やがて道がカーブすると、一転して森の中を進んでいく(8)。

緩やかなアップダウンを何回か繰り返し、農機具格納庫らしき場所を過ぎ下っていくと、視界が一気に開け、太平洋と湿原が目に飛び込んでくる(9)。

(9)
道はヘアピンカーブで台地から湿原へと下る。ヘアピンカーブから見える五本松川河口の沼と海と空(10)は、かなり感動的な景色だよ。

(10)
 
(11)

(10)の沼の右側(西側)には、ホロニタイ川河口の沼と湿地帯が広がっている(11)。写真には無いが電線の行き着く先の、築浅な家が段丘涯に1軒、写真の右側に建っている。
(11)の写真のみ2005年4月撮影、手前側の湿原に谷地坊主があり、海に突き当たる道と離農した廃屋と湖水が良い景色だ。
2023年現在、この写真で見切れている左側に、日本野鳥の会が買い取った渡邊野鳥保護区フレシマのモニュメント?がある模様。

(12)
その家の下には綺麗な丸い沼がある。写真では暗いし露出失敗でわかり辛いが黄昏色の空を映し出していた(12)。

湿原と道の境界には、杭と有刺鉄線がずっと張り巡らされいる。また、「此処は私有沼故魚つり禁止」と書かれた板があり(13)、湿原内は立ち入れない。2023年現在は、上記にも書いた日本野鳥の会の土地となっている模様。

(13)(14)
海に近づくと、落石半島が海に浮かぶ島のように見え(14)、これまた湿原と海と島(本当は半島)と茜色の空のコントラストがなんともいえない。

ホロニタイ川河口の沼の奥には、昭和初期に入植した酪農家の静かに朽ちていった牧舎の廃屋が残り、、最果ての地に来たという旅情をかきたてるのである(15)。


(15)(16)
道路は海の手前でゲートに「市道終点、市土木」と書かれ此処で終わる(16)。
ゲートの向こうには砂浜が広がり、海がすぐそばにあった。海岸に立ち入れないのが残念だが、道路から見る景色だけでかなり満足できる。

路面★★☆☆☆
景色★★★★★ 2003年9月中旬訪問

ホロニタイなのかフレシマなのか?

2003年旧サイト公開時からインターネット上で紹介している数少ないページはフレシマ湿原と記載されているところが多かったが、北海道新聞社発行「北海道湖沼と湿原水辺の散歩道」という本にはホロニタイ湿原と記載されているのでホロニタイ湿原と2003年10月公開時は表記していた。というのも紹介した湿地に流れる河川はホロニタイ川と五本松川である。フレシマ川はこの道路から西方向1キロちょい段丘むこうの場所にあり、見ることはできない。
2023年今回サイト再構築する際、環境省の重要湿地根室半島湿原群では、ホロニタイ・フレシマ湿原と記載されているのでこちらを採用した。野鳥の会ではフレシマとしている。これは恐らく土地の前所有者の渡邊さんがそう呼んでいたからなのかもしれない。
ちなみに、今回紹介したところに流れる河川はホロニタイ川と五本松川である。フレシマ川はこの道路から西方向1キロちょい段丘むこうの場所にあり見ることはできない。
現在の地形図にはホロニタイ、フレシマという地名は記載がない昭和52年発行の2.5万地形図別当賀では、(9)のあたりの台地の上にホロニタイ、(15)の辺りの低地にフレシマという地名が記載されている。低地湿地がフレシマなのか?

2001年に湿地が生物多様性の観点から重要度があると保全を目的に日本の重要湿地500が選定された。現在地形図には地名もない場所、長いこと民有地内の湿原として世間に認識されていなかった湿地はフレシマ湿原とホロニタイ湿原と通称名で呼ばれ、特にはっきりした湿原名が決まっていたわけではなかったのでは?。ということでオフィシャル的な環境省は、両名でホロニタイ・フレシマ湿原と称したということではなかろうか?


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