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ギャラリー

珍北海道紀行 ROADSIDE HOKKAIDO

      
 

有珠の痕跡 2000、2001年訪問記お知らせ


 2000年3月31日、有珠山が前回の噴火とは違う場所から白い噴煙を上げて噴火した。温泉街に近い金比羅山麓火口と西山火口ができた。  噴火が落ち着いて火口周辺に行くことができるようになった2000年10月に金比羅山麓火口を訪ねてみた。

   

 金比羅山麓の洞爺湖湖畔の閉店中のセイコーマート(現在は開店中)から緩やかな上り坂に曲がると、そこはひびの入った誰も住んでいない住宅が広がる。雨が降るたびに火山灰がドロドロになって流失しているのか、アスファルトの道路が埃っぽい。噴火を見られる場所に続く坂を登っていくと周期的に耳に圧を感じていることに気付く。この圧を感じているのと同時に建物の窓が揺れるんだよね。これは空震っていう現象なんだけれども、不快な感じがした。
 連続地震で、ひびが入った家、立入禁止区域ギリギリの場所まで行ってみた。そして離れた洞爺湖対岸の場所、よくニュースで見た地点からも。
 避難生活、財産を失ったり、失職等、地元の人の気持ちは体験した人ではないとわからないけれども、噴火がもたらした影響は大きいことだけは誰でも感じるかとができると思った。


西山火口を間近に見れる木道、が2001年7月に完成したので、8月に訪ねてみた。



 上図は、西山火口付近の通行止めになった230号に掲示してあった開発局の案内図である。

 
 道路が最高70m隆起した事がわかり、現在地と書かれている所に雨水が溜まって池ができた。 右の写真は案内図にあったもの。


 散策路の入口で入山時刻、住所等を書いて番号札をもらう。入山者が帰ってくることの確認をこれでするので、仮に行方不明者が出てもすぐに判るシステムになっている。すなわちそれだけ危険な場所でもあるのだ。


 アスファルトの隆起でデコボコになっていて、雨も降っていたせいで泥で滑りやすい道を歩いていくのだが、アスファルトから湯気が上がっているところもあった。



 アスファルトがなくなると、火山灰の地面に線路の枕木を使った木道が始まる。ここも雨のせいと泥で滑りやすい。  



西山火口の正面までこの木道は延び、辺りには水蒸気がいたる所から出ている。



上の写真は火口ではないが、手前のほうに地中に埋まっていた水道管らしき物が顔をのぞかしていた。

2021年現在は散策出来る範囲がかなり広くなり、整備も進んだ。ただし水蒸気の上る風景は今は見られない。


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