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ギャラリー

珍北海道紀行 ROADSIDE HOKKAIDO

      
 

石北峠 アイヌ□宝館  (閉店)お知らせ


さわやかな香りと光そよぐ街 北見市、北緯43度 北海道の東に位置するオホーツク圏の産業・文化の中核都市と謳っているこの街の西端、旧留辺蘂町石北峠山頂。 ここにはひと昔の雰囲気そのまま、ノスタルジックな峠の茶屋的な売店が並んでいる。



ネタになるものはないかと営業している3店を物色、上の写真でアンモナイトと書かれた横の建物に、アイヌ宝館 入口と書かれた気になるスポットが…。

アイヌと宝館の間には一文字消した跡があり、丁度影で□に見える。コレってもしかして…。 マル秘な宝館?????。 入場料大人300円と書かれている。
早速入館してみたいのだが、店員(おばちゃん)がいない。 しかも写真の左側のところに熊の剥製が置いてあって、撮影代100円なんて書かれている(だから写真はない)。 暫し、外の銘石や、木彫りの壁掛けなどを見ていると、何処からともなくおばちゃん登場。



こんにちは〜宝館の中、見たいのですけど…。って聞くと、あ、いいよ。お金要らないって。 中に入ると、アイヌ宝館の名の通り、アイヌ民族の衣装や生活道具がある。しかしそれは半分くらいで、後は、水晶玉、銘石、鉱物やら、鹿の角、そしてアンモナイト等の沢山の化石が所狭しと並んでいる。その数は500点?くらい(500点展示って書いてあったから)。そしてそれら物には値札が張ってあるのだ。

宝館って、珍品を展示販売しているだけなのね〜。しかも、最低でも2、3万円以上のものばかりで峠で休憩してフラフラ〜と買えるものではないのだ。
もしかすると100万円の値を越えていたものもあるかもしれません。 昔は「ムフフ」なものがあったのかもしれないけど…マル秘な宝館じゃなかったですよ。

見ていると、何処から来たのとか、何処行くの?とか、この石は珍しいものだよ、コレ幾らだけど買ってくれたらまけてあげるよ、など横でおばちゃんはしつこく話しかけてくるのだが、何故かうるさい感じがしないのだ。珍品を見ながら見ながらお店に売っているものが年にどれくらい売れて、お店として成り立っているのか心配になってくる。



そんな心配が僕の顔に出ていたかどうかわからないが、おばちゃんが一言。
「ここにあるような化石は、デパートの北海道物産展で巡って販売しているんだ。」
と、どこぞやの大都市の北海道物産展のチラシを見せてくれた。 石北峠の売店だけじゃなく、日本各地で販売しているんだよ。まあ、そこで楽しみに買いに来る人もいるわけでしょうね。 宝館から外に出ても、おばちゃんの話は続く。外に売っているものの説明が…。石英綺麗でしょ〜とかね。十勝石はなかなか手に入らないとか…。

おばちゃんの話では、北海道は化石が良く見つかると言う。現に売っている化石は羽幌、穂別等の道内産ばかりである。ちなみにアンモナイトの小さいものは比較的安価で買うことが出来る。鉱物も銀鉱石など頭大の大きさのものが5〜10万円?と高いのだか安いのだか判らない価格で並んでいる。 また、おばちゃんは、お店を開けるときは留辺蘂の町からここまでやってくるのだそうだ。 かなりフレンドリーな感じになったので、おばちゃんと写真撮りたいですって言ったら、それはダメ!!。私はそのお願いだけはどんなライダーでも何十年も断ってきたんだ。だからダメ〜って言われちゃいました。

ちょっと寄るつもりが、30分くらいいたでしょうか? せっかくこんなにお話したのに何も買わないのもねえ。 記念に、安いけど、昭和に作られたであろう熊のキーホルダー買ってお店を出た。

2006年7月訪問  


2007年8月28日正午を回った頃、石北峠頂上の売店付近から出火し、計6店舗が入った建物、約520平方メートルを全焼したほか、売店周辺の草木など約470平方メートルが延焼した。6店のうち3軒は空き店舗で、建物は財団法人・林野弘済会の所有。 全焼した建物は、1974年に建てられたということのようです。 全焼してしまい、化石等の品はどうなってしまったのか心配です。

その後アンモナイトの店は再建されたが、2018年4月に旭川紋別自動車道延伸の影響もあり、店は解体された。


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