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ギャラリー

珍北海道紀行 ROADSIDE HOKKAIDO

      
 

トロッコ王国美深お知らせ


天塩川の中流域、豪雪地帯でもある美深。
かつてこの美深駅を起点とし、輸送量がきわめて少なく日本一の赤字線として名をはせ、1985年(昭和60年)に全線廃止された国鉄美幸線があった。
美深とオホーツク海側の枝幸町に抜ける予定で、美深=仁宇布間21.2キロの区間だけ1964年(昭和39年)に部分開業であった。 その後、仁宇布付近の廃線跡利用を利用し、保線用軌道自転車を改造した車両を運転体験ができる「トロッコ王国」が1998年(平成10年)から運行されている。

美深の市街地から仁宇布に向かう。途中集落という集落は無く、川沿いの森の中を進み、ちいさな仁宇布集落に到着。
そこにかつての国鉄美幸線の終点仁宇布駅跡にトロッコ王国がある。

 

訪問時はちょうど前の組が出発してしまったので暫し待っていてくださいとのことで仁宇布駅跡を暫し探索した。

 

美幸線の鉄道碑、かつての仁宇布駅のホームと583系車両、トロッコ整備場や出待ちしているトロッコなどを見ていると、前の組(1名のみ)が帰ってきた。

 


前の組が手押し転車台でトロッコの進行方向を変えて出発となる。 トロッコに小型エンジンがついており、ブレーキとアクセルの操作方法を教わり、我々も2人だけでの出発となる。

 

生活道路はこちらが一時停止で確認してから進行することになる。
一時停止を過ぎると、左手に道道40号、右手に牧草地を見ながら進む。

 

途中道道を走る車から手を振ってもらったりしながら進む。 風を切って走るのがとても気持ちが良い。 しばらく行くと牧草も終わり、道路沿いとはいえ、森の中を進む。 ちょっとさびしげな景色にも見えるが、日常からはかけ離れた体験ができる。

 

残りキロ数表示を見れるので、どのくらいで折り返し地点なのかも把握しながら進むのだが、もしこの表示が無いと、心細い感じは否めない。森の中で一度トロッコを停止すると静寂に包まれるのであった。

 

やがて折り返し地点に到着。 ここではトロッコ王国の係員が待っていてくれ、折り返しの急カーブの線路をぐるっと回って、再び仁宇布へ向かう。


 

折り返してまたトロッコを運転していくのだが、帰り道は行よりもワクワク感が薄れてしまうが、やはり楽しい。 訪問時は比較的寒かったのでトロッコの風防がとてもありがたく感じた。



2008年10月訪問

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