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ギャラリー

珍北海道紀行 ROADSIDE HOKKAIDO

      
 

北欧館 パンの博物館 (閉館、現存せず)お知らせ


札幌市西区国道旧5号線の発寒川のほとりに、大きな瀟洒な建物がある。
これは、札幌市を中心としたパンのチェーン店「北欧」の本店である。



私が高校生の時、当時の「北欧」の総本店は、この地ではなく西区八軒の琴似本通りに面したところにあった。 学校の帰りの時間頃、帰る方向から黒い煙が天にのぼっているのが見え、自転車で行ってみると、残念なことに、それはパンの北欧が火事で全焼し消火し終わったところだった。

私の住んでいた地域の大きなパン屋の火事ということで、20年以上前の話だがパンの焼ける良い匂いじゃない焦げ臭い火事の匂いを覚えている。 その後、しばらくして北欧は、後ろに三角山そしてすぐ脇に発寒川という、とても現在のロケーションの良いこの地に移ったのである。

北欧本店では、パンの販売はもちろん、大型のパン工場の他、2?3階にはパンのランチバイキング(ランチバイキングは以前は平日も行われていたが、現在は土日限定となっている)を食べることが出来る。



そしてここには、日本で初めてのパンの博物館がある。

呼び鈴を押し、スタッフを呼び入場券を購入し、博物館内へ。



博物館内は、北欧地方でのパン文化歴史を紹介する精巧なレプリカ模型、スカンジナビアの妖精である赤い帽子をかぶったトムテが、パンを作る過程を模型で示している。

 

エジプト時代のパンの話や、パンの歴史に関するパネル展示、昔のパンを作る道具が展示してあり、いろいろな形の各国のパン、古代のパン模型も展示してある。こんなパンもあるんだな〜と思うのだが、その詳しく書かれた説明書きをすべて読むには相当な時間がかかってしまう。

そして博物館中央に鎮座してい一番目立つものとして、オーセベル船のレプリカがある。
オーセベル船は1904年に発掘された埋葬船である。船体の中央には2体の女性の遺体が安置され、貴重な埋蔵品も見つかったという代物。ここでは大きさは1/2にして展示している。棺とした船で、裕福なバイキングは死ぬとバイキング船に葬られたそうで、埋葬物には、パンの粉や大きなこね鉢もあった等の説明書きがあった。



このオーセベル船は、あまりパンとは関係ないような気もするが(大いに関係しているとしたらこの記述は申し訳ない)、この博物館を演出するには必要なものなのだろう。ただ、この舟の上には、トナカイ?ヘラジカのはく製が有るのだが、これには違和感を感じてしまうのであった。



博物館の他、パン工場も一部見学できるようになっている。

2006年10月訪問

残念ながら、バブル期に建てられたこの建物は、北欧の経営の混乱によって競売にかけられ2016年解体された。

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