知られざる世界の動物館 (閉館)お知らせ歴史の村の高台、道道に面した建物が、知られざる世界の動物館である。 残念ながら2006年石炭の歴史村が自己破産した際にロボット館と共に閉館したが建物は2012年現在現存する。 夕張で、なかなか道内でも見ることができない動物がたくさん見れる施設なのだが、その動物とは、世界各国から集められた約1000体の剥製である。 パンフレットには、まるで生きているかのように迫る!と書かれているが、そんなことはなかった…。見る人によってはあったのかな…?。 元々、この建物を動物館にしようとして建てられたものなのかは不明で、どうにも照明が薄暗い。そんな中に、動物の剥製がたくさん並んでいる。陰湿とまでとは言わないが、何とも言えない独特な重い雰囲気なのだ。 建物に入ると、大型の剥製群が並ぶ。 ベンガルトラに出迎えられる。2階に上がるとタイリクオオカミ、ニアラ、クマなど…。そして壁には、頭だけのサイや 牛やインパラに似た角の長い動物たちの剥製が並ぶ姿は壮観だ。。 剥製の先に進むと、そこには、世界各地をテーマとした動物の剥製が所狭しと陳列されている。それを建物の端に通路があり、そこからそれらを俯瞰するというのだけど、建物の通路と、動物群がミスマッチ。 突然のスコールや、動物や鳥たちの鳴き声、森のざわめきなど、音と光を駆使し、ジャングルさながらの迫力を演出と、パンフに書かれているが、音は流れていたかな?どうだっただろう。ここに出していない写真見ると、鳥の展示では、流れていたようにも思える。ん〜忘れてしまった。 そして、一部の展示は、水が流れる仕掛けがあるが、当然?流れていなかった。演出していたんだね。鳥(もちろん剥製)が木に止まっていたが、水がかかったであろう場所には剥製はなかったね。 一階に下りると、間近で剥製を見ることができる。剥製の芋洗い状態!。あまりの量なので、じっくり見ることもなく、さらりと見て終わってしまった。 エチオピア地区?ではライオンだのヒョウだのシマウマなど・・・。 剥製の他にも、昆虫のコレクションもある。 これらの1000体の剥製は、歴史村ができる前年、夕張市に寄贈すると申し出た男がおり、それに伴い、その時の市長が「動物館」を4億3千万円で建設することを独断で決めた。ただ、寄贈されるべく1000体の剥製は、九州の銀行に担保にとられており、実際はそれを解除するため市が5000万円が必要で、購入と同時に歴史村に転売した。この歴史村買取費用を金融機関から借り、市が債務保証をする形で、ヤミ起債をする。この手口がその後増えていく…(追跡・夕張問題 北海道新聞取材班 講談社文庫参照)。 最後に、写真たくさん撮ったのだけど、薄暗いところ撮影したので、ピンボケのものだらけで、見せたいカットのものが見せられず…。 2012年、この建物の横を通ったが、雪の重みで屋根の軒が拉げていたので、建物は利用できる感じではなさそうだった 。 2006年10月訪問。 訪問後の展開の話を。 2013年1月の産経新聞によると閉館後、「知られざる世界の動物館」からホッキョクグマやクロヒョウなど641体の剥製が国立科学博物館(東京都台東区)に無償譲渡された。これらの剥製は1983年に開館するのに合わせ、夕張市が大分市の鳥獣館「フォーナランド」に展示されていたものなどを総額約9600万円で購入したとのこと。 上記に書いた「追跡・夕張問題」を元に剥製の購入の経緯を書きましたが、購入話がちょっと違いますね。 2013年夏には建物も解体された模様。 |
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