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ギャラリー

珍北海道紀行 ROADSIDE HOKKAIDO

      
 

めろん城(ゆうばりめろん城) (落城)お知らせ


石炭の歴史村の奥、道道も峠越えの区間となる一角に、西洋風の城にも見える建物、めろん城がある。
このめろん城は、炭砿全盛期に丁未小学校があった平地を利用したもので、現在は無人の高台の地に建っているのである。



めろん城は、農業の振興を図るため、農業団体からの強い要請を受け、夕張市はメロンの加工事業の実施を決定し、メロンを使ったブランデーやワインの製造研究のために職員を技術研修に送り、昭和59年8月には「めろん酒」の販売、1985年(昭和60年2月)に農産物処理加工センター第1工場として完成した。

 

館内に入ると、そこは酒工場だった。見学施設を前提とした造りとなっており、ガラス張りの通路から、リキュールブランデービン詰室、、ブランデー蒸留室、発酵室を見ることができる。訪問時は稼働はしていなかったが、もしかすると酒を造る時期というのは限られていて、稼働している施設を見るほうが難しいのかもしれない。

 

めろん城の裏には、冷凍保存庫、ブランデー貯蔵庫、 納品倉庫がある。 ブランデー倉庫はガラス張りになっており、樽が並んでいるのが見えるが、大きな貯蔵スペースに対して、樽の数が少ないのが現状であった。


石炭の歴史村観光が運営していたが、2006年11月破産し、めろん城は一度落城する。

その後指定管理者制度により、2007年4月からめろん城のもと社員が起業してできた「夕張酒造」が経営を引き継いでいたが、 資金繰り悪化で管理者から外れ、2009年(平成21年)に夕張市はこの建物をはじめ、カサブランカなどを売却にだす。
カサブランカは、めろん城に隣接して設置され、農産物処理加工センターで製造された特産品のPRや販売を行い、地域の振興を図る目的で1991年(平成3年9月)に出来た。人のこないこの地にわざわざ物産センターを造ってしまう夕張市にやはり責任は・・・。



2003年には約4万人訪問したとあるが、夏季だけの営業でそれだけの人間が訪問したかは疑問が残る。 私はこのカサブランカでは、ここで造られた酒類やこの地域の名前の入っているけど地元で作られていない菓子類には見向きをせず、もう入ることはできなくなるであろう「めろん城」のマグネットを購入した。

めろん城で製造された商品は以下のものとなる。

昭和59年8月:めろん酒
昭和61年10月:メロンブランデー
平成元年4月:ゆうばり寅次郎(スピリッツ)、ワインシューパロ、夕張メロンワイン
平成2年4月:メロンゼリー
平成4年4月:高級メロンゼリー「夕張」
平成4年5月:スウィートワイン「ヌード」(メロン、ウメ、ハスカップ)
平成5年6月:スウィートワイン「ヌード」(チェリー、アップル、ストロベリー)
平成6年2月:寅次郎「シネガボトル」
平成7年4月:アイスクリーム「夕張メロン」「ハスカップ」、ゼリー3品セット「夕張北方果樹園」
平成8年4月:長芋焼酎「ゆうばり寅次郎」
平成19 年 :夕張寅次郎、樽熟、樽貯蔵古酒(夕張酒造梶j

私は口にしたことはないものばかりなので味は解らないが、嗜好品とはいえ、本当に美味しければそれなりに売れたであろう…。売却に出たところを見ると…あまり売れなかったのかしら?。

訪問は2006年10月。

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