石炭の歴史村 石炭博物館お知らせ1980年(昭和55年)、夕張炭鉱跡地を利用した石炭の歴史村計画の中核先行施設として、石炭博物館はオープンした。 縦坑を模した建物は特徴的であるが、ここが入口でない。 1890年の炭鉱開鉱からの国内有数の産炭地の歴史を、ここでは見て体感することができる。 夕張炭鉱で働いていた方の説明で館内を回ることができた。 館内に入ると、大きな黒い光沢の石炭塊が展示してある。メタセコイヤやシダが茂る太古約五千万年前の夕張の様子から展示が始まる。とても長い時間をかけて石炭が出来るということ、化石の展示の説明を経て、地学者ライマンが石炭があることを発見した話があり、夕張の鳥瞰写真で夕張炭鉱全席の話を説明してくれた。 訪問時は写真展大夕張が開催されており、往年の様子が分かった。 その周りには、その大夕張鉄道をはじめとする、夕張あった各々の炭鉱に関する展示品、人車や救命道具や炭鉱で使われていた機器、炭鉱の看板などが沢山あり、じっくり見ていきたいところだったが、説明についていくにはある程度流してみていくこととなった。 ただ主だったものに関しての説明は解りやすくためになった。 そして建物の立坑を模した場所には、地下深く潜る演出のあるエレベーターがあり、下に降りると、そこは坑道型の展示となる。 ずいぶん地下に降りた雰囲気を感じることができ、とても炭鉱の雰囲気が伝わる構成となっている。炭坑夫の像から始まり、明治大正の石炭掘削の様子のリアルな展示からはじまり、近代に向かっての採掘の様子が変わっていく様子がわかりやすく見ることができる。 進んでいくと、石炭を運ぶ電池車、炭鉱機械類の動態展示があり、実際に大きな音を立ててドラムカッターが動くのである。 実際動く様子を見れ、結構迫力あるのだ。 油圧の柱が雰囲気ありますね。 こちらはロードヘッター。 この先は、昭和14年に皇族が夕張を訪れた際に見学用坑道として整備された模擬坑道「史跡夕張鉱」をまっくら探検と銘打ったキャップランプの灯りだけで進無という体験ができる。 煉瓦でできた入口を下ると木で組まれた行動を進み、空気を送る管や、採炭切羽、ベルトコンベア、上記で見た設備より、より本物に近い採掘現場を体験することができる。 写真も何枚も撮ったが、暗い中の撮影となりボケボケなものばかりなのでここには出していないが、本当にリアルな坑道なのた。 外に出て、石炭の大露頭を見て、一通りの見学を終える。 かなり満足度の高い展示内容。 夕張は、修学旅行などのコースには含まれていないと思われ、訪問者がきっと少ないであろう惜しい施設。 残念ながら2019年4月8日、補修工事時に模擬坑道から出火して、坑道に注水し燃焼を止め消火し、水没したままとなって見学が出来る見通しはない。 2006年10月訪問。 |
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